ピアノ
合唱コンクールの曲が決まって以来、娘は一生懸命伴奏の練習をしている。
あの子は、ピアノを習っていたのは小学校の5年生くらいまでで、しかも決して熱心にピアノ練習する子ではなかった。でも、他にいないんだって。
しかも聴いてると結構ドラマティックな間奏があったりして、難曲である。休みだから、部活終わって帰ってくると、勉強なんかそんなにせずに(受験生なのにな)とにかくピアノを弾いている。習ってるころにこのくらい弾いてればうまくなっただろうに・・
聴いてると、とにかくうまくいってない。彼女は譜面読みが得意だから、よくまあそんなシャープがいっぱいあってもちゃんと読むなあと感心するものの、それに指が全然ついてってない。からまるし、指、届いてないし、狙いがはずれる。
ピアノの隣がシゴト部屋なので、だんだんイラついてきて、見に行ってみた。
いいかげん行き詰っていた彼女は、私の忠告を聞くらしい。そこで、弾いてる姿を背後で見てて、わかった。両手10本のうち、親指と、人差し指と、小指しか、ほとんど使って無いじゃん。
動きにくい薬指と中指を、動きにくいから使わない。だから、指づかいの要領が悪くて、足りなくなっちゃうんだよ、指が。指づかいを工夫しよう! それから、この曲のために、ちょっと指練習の曲でもやってはいかが?中指と薬指のためにさあ。
と、言って指づかいを修正し、繰り返すうちにだんだん弾けて来るのをまた後ろで見ていて、 昔、厳しかったピアノのミウラ先生が、あんなにうるさくいろいろ注意したワケを、今更理解したりして。
私もいつも指使いがテキトーだったから、よく楽譜の余白に「ゆ び づ か い!!」と、
また、「右手と左手の音を、”組み合わせる”のではなく、それぞれがうたうのです」といいながら、「う た う よ う に!!」と、
大きく大きくえんぴつで書かれた。
なんかわかったわ。だって 今、言いたいもん、あの子にそれを。