残りの時間
マイケル・ジャクソンが亡くなった。
忌野清志郎が亡くなった。
そんな6月。
「おくやみ」に掲載された高校時代の友達が、立て続けに2人。
2人とも、高校卒業のあと、それぞれの事情で全然違う道を歩いたので、少しの間までしか音信はなかった。でもこの友達の少ない私が、それぞれ、いっしょに大事な時間を過ごした友達だ。
1人が亡くなったことを知り、私は少しずつそれを受け入れながら、ほぼ忘れかけていた高校時代の細かな記憶をたどった。
その記憶のシーンに何度も登場した彼女も、亡くなった。本気で、20年ぶりくらいに実家に電話してみてでも、彼女に連絡をとってみようかと思案していた矢先だった。
2人とも、たった1行ずつだけだ。たった1行ずつ以上の、何もない。
その事実にこれ以上、手の延ばしようがない。
残りの時間をどう過ごそうか、考えている。